代表者メッセージ

「脱英会話」

毎年「世界英語力ランキング」というのが発表されマスコミが騒ぎ立てます。

日本の位置は、多少は前後するものの概ね40位から50位が定位置です。

どのようなデータに基づいて調査されているのか、その信憑性は分かりません。

でも、もしその結果が正しいのであれば、その原因は「英会話」という3文字にあると思います。

この「英会話」という和製漢語は、日本でしか通じません。

例えば、アジアの漢字圏で「英会話」と言っても「?マーク」です。

「英語を喋りながらお茶でも飲むの?」などと解釈されます。

「英会話」は、文字通り「英語で会話すること」が目的となった言葉です。

日本人は、会話をするために英語を学んでいます。

でも、他の国の人たちは生きるために英語を学んでいます。

「会話」は手段です。

「英会話をやる」。ということは、手段を目的にするということになります。

日本人は、決して外国語が苦手な国民だと思えません。

英語が入ってきたばかりの明治の時代では、直ぐにスゴイ英語の使い手が多く産まれました。

「武士道 / Bushido」を書いた新渡戸稲造。

「茶の本 / The book of Tea」を書いた岡倉天心。

「代表的日本人 / Representative Men of Japan」を書いた内村鑑三。

彼らは、日本の考えや立場を最初から英語で書き世界に発信し世界を動かしました。

また、日本は昔から常にその時代時代の最先端の国をベンチマークしてきました。

そして、その国の言葉を懸命に学び知識を得、国を前進させてきました。

世界が、漢の時代だった時は、漢学を取り入れ論語を吸収しました。

オランダの時代になれば、蘭学を取り入れ「解体新書」をはじめ様々な最先端の学問を得ました。

そして、イギリスの時代には、英学を取り入れ、新しい考え方を吸収し産業革命を追いかけました。

正に生きるための外国語でした。

当時は、電話もインターネットもありません。

しかも日本は、海に囲まれた島国。

唯一のメディアは、「活字」でした。

だから、日本では、読み書きが発達したのです。

日本の学校教育が読み書き中心になったのは、その流れです。

でも、読み書きも大切です。ビジネスではむしろ、読み書きのシーンの方が多いです。

今の日本の英語教育の判断ミスは、読み書きを否定して「英会話」に行ってしまったことです。

もし今、日本の英語教育の軌道修正をするならば、

先人たちが築いた「活字」の土台をもう一度再興することではないでしょうか。

言語は、「活字」と「音」です。

過去に築いた「活字」の礎を破壊することなく「音声化」する。

それを成功させれば、必ず日本人は世界に通用する英語力を得るはずです。

格調高い日本人らしさを発揮し「ネイティブ」以上の英語話者になれるはずです。

もうそこには「英会話」は存在しません。

では「英会話」に変わる呼び名は何か?

Weが提言します。

「英語」。

それでよくないですか?

今一度「英語」という二文字に立ち返り、日本の古きを温めて新しきを知る。

そうすることで、日本の英語はアップグレードされるはずです。

日本には、素晴らしいコンテンツが山のようにあります。

コンテンツ力は世界一かも知れません。

私たちは、そんな国で生かせていただいています。

そして英語自身もこの半世紀で大きく進化し広がりました。

私たち日本人も、この英語と深く付き合うことで、自分たちを発信しながら、

異なる文化、価値観を取り入れ、見識を拡げ、自らの進化を楽しんで行ければ最高です。

株式会社ウィー
代表 樽石幸治

Twitter / kojitaruishi